遺品整理400件をしてきたから気づいたこと ~物を片付けることで、転倒・骨折・孤独死を防ぐ~
2026/08/27
先日、北九州市小倉南区の志位市民センターで講演をさせていただきました。
テーマは、
「遺品整理400件をしてきたから気づいたこと」
です。
これまで400件以上の遺品整理に関わらせていただく中で、たくさんのご自宅を訪問し、さまざまな現実を見てきました。
その中で、強く感じていることがあります。
家の中を片付けることは、ただ部屋をきれいにすることではない。
場合によっては、
転倒を防ぎ、骨折を防ぎ、そして孤独死という最悪の事態を防ぐことにもつながる。
そう考えています。
今回、講演会に来てくださった60歳の女性の方から、後日、片付けのご依頼をいただきました。
「まだ生前整理というほどではないけど、今から少しずつ、いらない物を片付けていきたい」
そんな思いからのご相談でした。
最初は、若い頃に購入された健康器具など、4~5点程度を処分したいというお話でした。
しかし、実際に片付けを始めると、
「これももう使わない」
「これも必要ないね」
と、少しずつ手放す物が増えていきました。
健康器具などは、そのままでは処分が難しい物もあったため、切断・解体を行い、適切に処分しました。
物が増えることで、家の中に危険が増えていく
年齢を重ねると、若い頃には何でもなかった段差や、床に置かれた物につまずきやすくなることがあります。
通路に物が置かれている。
使っていない健康器具が部屋のスペースを占領している。
物を避けながら歩かなければならない。
そんな環境では、転倒のリスクが高まります。
そして、
転倒 → 骨折 → 入院や寝たきり
という状況につながる可能性もあります。
さらに、一人暮らしの場合、転倒して動けなくなっても、すぐに誰かが気づいてくれるとは限りません。
誰にも気づかれず、助けを呼ぶこともできない。
そのような状況が続けば、命に関わる事態につながる可能性もあります。
だからこそ私は、
「片付けることは、命を守ることにもつながる」
と考えています。
生前整理は、人生の終わりの準備ではない
「生前整理」と聞くと、
「まだ自分には早い」
そう思われる方も多いかもしれません。
しかし、生前整理は亡くなる準備ではありません。
これからの人生を、安全に、安心して暮らすための準備です。
不要な物を少しずつ減らす。
歩く場所を確保する。
転びにくい家にする。
自分自身が生活しやすい環境をつくる。
そして、もしもの時に家族が困らないようにする。
そのすべてが、生前整理につながっているのではないでしょうか。
遺品整理400件以上を経験してきたからこそ伝えたい
遺品整理の現場では、
「もっと早く片付けておけばよかった」
そう感じる場面が何度もあります。
だからこそ、元気なうちから少しずつ始めてほしいと思っています。
今回、講演会に参加してくださったことがきっかけとなり、実際の片付けのご依頼につながりました。
その一歩が、これからの暮らしをより安全に、より安心できるものにするきっかけになれば嬉しく思います。
物を片付ける。
それは、ただ物を捨てることではありません。
転倒を防ぐ。
骨折を防ぐ。
そして、孤独死を防ぐことにもつながる。
遺品整理を400件以上経験してきた私だからこそ、これからも現場で気づいたことを地域の皆さんに伝えていきたいと思います。
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