白野江廃校で防災訓練を実施しました。「避難したい」の一言から始まった地域の防災活動
2026/08/03
先日、白野江廃校で地域の皆さんと一緒に防災訓練を実施しました。
この取り組みのきっかけは、地域で一人暮らしをされている29歳の女性からの「地震や津波の時、この学校に避難したい」という一言でした。
その声を聞き、「みんなが安心して避難できる場所をつくりたい。」そんな想いから、この取り組みがスタートしました。
その女性を中心に、地域の皆さんが一軒一軒ご自宅を訪ね、アンケートを実施。その結果、多くの方が「白野江廃校へ避難したい」と考えていることが分かりました。
そこで私たちが考えたのは、「自分たちにできることは何だろう」ということです。
災害が起きた時、飲料水や食料など重たい荷物を持って避難するのは簡単ではありません。日頃から備えていても、いざという時は慌ててしまい、思うように持ち出せないこともあります。
だからこそ、水や食料などをあらかじめ廃校に備蓄しておけば、地域の皆さんの負担を少しでも減らせるのではないかと考えました。
さらに、毎月一度「防災お茶会」を開き、備蓄品の賞味期限を確認したり、期限が近いものはみんなで食べたり持ち帰ったりして、新しいものと入れ替えていく。そんな無理のない備蓄の循環も考えています。
例えば、パスタ麺と缶詰を組み合わせて実際に食べてみる。「意外と美味しいね」と笑いながら防災について話す。そんな日常の積み重ねが、いざという時の落ち着いた行動につながるのではないでしょうか。
今回の防災訓練では、小倉南区合馬で活動されている竹林製作所の小田さんにもご協力いただきました。
竹を切り、その中にお米と水を入れて火にかける「竹ご飯」を実演していただき、参加者全員で炊きたてのご飯をいただきました。
災害時に役立つ知恵を学べたことはもちろんですが、何よりも印象に残ったのは、みんなで同じ釜の飯を食べながら自然と会話が生まれ、笑顔があふれていたことです。
また、竹を活用することで放置竹林対策にもつながります。ただ伐採するだけではなく、地域資源として活かす方法を教えていただき、とても勉強になりました。
さらに、地域の町内会長さんがお米とスイカを用意してくださり、地域の方が心を込めてカレーを作ってくださいました。
みんなで「美味しいね」と声を掛け合いながら食事をし、最後はかき氷を囲んでひと休み。厳しい暑さの中でしたが、たくさんの笑顔があふれる時間となりました。
防災訓練というと堅苦しいイメージがありますが、この日感じたのは、「顔を合わせること」「一緒に食べること」「笑い合うこと」が、実は一番の防災なのかもしれないということでした。
私たちは遺品整理の仕事をしているため、毛布など、まだ十分に使えるものと出会う機会があります。そうしたものを地域の皆さんに洗って保管していただき、必要な時に使えるようにしていく。そんな地域の循環もつくっていきたいと思っています。
「もったいない」を「安心」へ。
地域にあるものを活かし、人と人がつながることで、防災だけでなく、普段から支え合える地域づくりにつながると信じています。
私たちにできることは決して大きくありません。
それでも、小さな一歩を積み重ねることで、「助けて」が言える地域、「大丈夫」と支え合える地域は必ずつくれると思っています。
白野江廃校が、災害時だけでなく、普段から人が集まり、顔が見え、安心できる場所になれば嬉しいです。
最後になりますが、ご協力いただいた地域の皆さん、町内会長さん、竹林製作所の小田さん、本当にありがとうございました。
暑い中、たくさんのご協力をいただいたおかげで、地域の温かさを改めて感じる一日となりました。
これからも白野江廃校を拠点に、地域の皆さんと一緒に「備える防災」だけでなく、「つながる防災」を育てていきたいと思います。
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